僕が休職してから仕事に復帰するまでのこと

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休職からの仕事復帰

僕は休職して数日の間、ドロのように眠って過ごした。今までの疲れがドッと出たのか、メシも食わずに眠り続けた。『もうあの場所(職場)に行かなくていいんだ…』と思うと、喜びさえ感じることができた。『あぁ 良かった…』と思ったのもつかの間、休職して数日後、今度は情けない気持ちと将来への不安が、もの凄い勢いで僕に襲いかかってきた。

冷静になって考えると『もっと頑張れたかもしれない』とか、『我慢していれば時が解決してくれたのに…』という思いが止めどなく頭を駆けめぐった。もうここまで来たら仕事を辞めるしかない。安定企業のサラリーマンから一転、お先は真っ暗になった。まさに僕の人生は、休職した瞬間詰んだのだ…。

意外だった妻のひと言

どうしようもない旦那を、妻は責め立てるでもなく、いつもと変わらず明るく振舞ってくれた。仕事のことや、将来のことは何も話さず、とにかく僕が暗くならないように接してくれた。さらにお腹の中には子供がいるのに、この状況で妻は僕にこう言ってくれた。

"仕事は辞めていいよ。他の仕事を探せばいいじゃないの"

その言葉は僕にとって涙が出るほど嬉しい言葉だった。もし、あの時『子供のために頑張って』などと言われていたら、僕は本当に消えていたかもしれない。それほど価値がある言葉だった。僕は、そんな妻に感謝するとともに、心から申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

休職から復帰した日のこと

休職から復帰

来る日も来る日も悩み続けて、結局僕は仕事を辞めずに続けることにした。もちろん、今まで以上に状況が悪くなることは予想していた。しかし、僕を心から支えてくれる妻と、これから生まれてくる命のことを考えると、自分の感情より、安定した生活を送ることが大切だということは誰が見ても明らかだった。そして休職してから数ヶ月後、僕は職場に復帰することにした。復帰初日の朝の光景は、一生忘れることはないだろう…。

よく晴れた午前8時、僕は会社の門を何とかくぐり抜け、やっとの思いで自分の部署に辿り着いた。それまでは、どうにかこうにか正気を保っていたが、入り口のドアを開けた途端、心臓が飛び出そうになった。そして心拍数は一気に急上昇し、まるで全身の血が逆流しているような感覚になった。ノドはカラカラになり、一言も声を発することが出来なかった。

僕は黙ったまま数秒の間、入口で立ち尽くしていたと思う、その後ようやく周りを見渡すことができた。誰もが僕に注目しているかと思いきや、誰一人として僕を見ようともせず、誰も入って来なかったかのように就業の準備をしていた。『厄介者には触らない方がいい…』そんな空気感が部屋に漂っていた。

転勤して休職してからも地獄であったが、休職後の僕の数年間はもっと地獄であった。結局、僕はいわゆる窓際族となり、生殺しのような状態で数年間を過ごすことになったのである…

ホイアン

街自体が世界遺産のホイアンでは、月に1回ランタン祭りが開催されている。街中に飾り付けられたランタンは、幻想的な世界を作り出し、その場にいる全ての人をハッピーな気持ちにしてくれる。